病態・薬物治療
病態・薬物治療の分野をまとめています(未完成)。
目次 (項目へとびます)
臨床検査
- 臨床検査値(臨床検査値の基準値まとめ)
- CK(CPK)
- SCr(血清クレアチニン)
- BNP(脳性ナトリウム利尿ペプチド):慢性心不全で上昇
- LDH(尿酸脱水素酵素)
- C反応性タンパク:感染症や炎症反応で上昇
- 肺機能の検査値
- 膵臓
- アミラーゼ
- トリプシン
- エラスターゼ1
- リパーゼ
- C-トリプシン
- 肝機能の検査値
- ChE(コリンエステラーゼ)
- ALT
- 肝細胞に多く含まれる
- 肝障害で上昇
- AST
- 肝細胞、心筋細胞に多く含まれる
- 肝障害や心筋梗塞で上昇
- 肝・胆道系疾患の検査値
- ビリルビン
- 肝・胆道疾患や溶血で上昇
- 溶血性貧血:間接ビリルビン↑
- 胆道閉塞:直接ビリルビン↑
- 間接ビリルビン:未抱合
- 直接ビリルビン:抱合体
- 肝・胆道疾患や溶血で上昇
- γ-GTP
- アルコール摂取により上昇
- アルコール性肝障害の指標
- ビリルビン
- 腎機能の検査値
- BUN(血中尿素窒素):腎障害で上昇
- 腫瘍マーカー
- 扁平上皮がん
- SCC(Squamous Cell Carcinoma扁平上皮癌関連抗原)
- 子宮頸がん、食道がんなどで上昇
- SCC(Squamous Cell Carcinoma扁平上皮癌関連抗原)
- 乳がん
- CA 15-3(CARBohydrate Antigen 15-3):最も使われる
- 肝細胞がん
- PIVKA-II(protein induced by vitamin K absence-2)
- AFP(α-フェトプロテイン)
- 膵がん
- CA19-9
- 前立腺がん
- PAP(前立腺産生ホスファターぜ)
- PSA(Prostate specific antigen 前立腺特異抗原)
- 扁平上皮がん
循環器系
不整脈
- 不整脈:刺激伝導系の異常→正常な拍動が乱れる
心不全
- 心不全:心筋収縮力↓→全身に十分に血液を送れない
高血圧症
虚血性心疾患
- 虚血性心疾患
- 狭心症(心筋虚血:可逆的、心筋細胞の壊死:なし)
- 安定狭心症:発作の回数少なく、安定
- 不安定狭心症:発作の回数多く、不安定
- 心筋梗塞(心筋虚血:不可逆的、心筋細胞の壊死:あり)
- 狭心症(心筋虚血:可逆的、心筋細胞の壊死:なし)
血液系
貧血
- 貧血
- 悪性貧血:
- 大球性貧血
- 鉄欠乏性貧血:
- 小球性低色素性貧血
- 鉄欠乏→ヘモグロビン合成が障害される
- 第一選択:2価鉄の経口投与(貯蔵鉄が回復するまで2~4ヶ月投与)
- 自己免疫性溶血性貧血:
- 正球性正色素性貧血
- 間接型ビリルビン↑
- 第一選択薬:プレドニゾロン
- 鉄芽球性貧血:
- 小球性低色素性貧血
- 再生不良性貧血:
- 正球性正色素性貧血
- 治療薬
- 第一選択薬:メテノロン(タンパク同化ホルモン)
- シクロスポリン
- 腎性貧血
- 腎不全→エリスロポエチン↓→貧血
- 治療薬:エリスロポエチン(赤血球の分化・増殖↑)
- 巨赤芽球性貧血:
- ビタミン12(シアノコバラミン)の吸収障害→貧血
- 治療薬:メチルコバラミン、シアノコバラミン
- 悪性貧血:
- 播種性血管内凝固症候群(DIC)
- 治療薬:
- 第一選択:ヘパリン
- ガベキサート:トロンビン活性阻害
- ナファモスタット:トロンビン活性阻害
- 治療薬:
- 血友病
- 血友病A:凝固因子の第Ⅷ因子を欠損(8)
- 血友病B:凝固因子の第Ⅸ因子を欠損(9)
- 血友病C:凝固因子の第Ⅺ因子を欠損(11)
白血病
- 白血病
- 急性前骨髄球性白血病
- 分化誘導療法:トレチノインを用いる(DICを避け、安全に寛解へ)
- 慢性骨髄性白血病
- 治療薬
- インターフェロンα:長期投与でフィラデルフィア染色体↓or消失
- イマチニブ:bcr/ablチロシンキナーゼ阻害
- 治療薬
- 急性前骨髄球性白血病
播種性血管内凝固症候群(DIC)
血友病
紫斑病
悪性リンパ腫
多発性骨髄腫
消化器系
消化性潰瘍
- 消化性潰瘍:攻撃因子>防御因子
- 攻撃因子:
- 胃酸
- ペプシン
- ヘリコバクターピロリ感染
- 防御因子:
- 胃粘膜血流
- 胃粘液分泌
- プロスタグランジン(PG)
- 攻撃因子:
腸疾患
- 過敏性腸症候群
- 治療薬:
- メペンゾラート:抗コリン作用。下痢型に
- 治療薬:
- 炎症性腸疾患
- 潰瘍性大腸炎
- クローン病・・・検査所見:敷石像
偽膜性大腸炎
肝炎
- A型肝炎:予後良好。慢性化はほぼない
- B型肝炎
- 慢性B型肝炎
- 肝炎が重症化しやすいが、慢性化率は低い
- 治療薬:インターフェロン
- 慢性B型肝炎
- C型肝炎
- 慢性C型肝炎
- ほぼ症状なし→発見遅い→慢性化率70%
- HCV:発がんウイルス(20年感染持続→80%は肝癌へ)
- 治療薬:リバビリン+インターフェロン
- 慢性C型肝炎
- D型肝炎
- D型肝炎ウイルス:HBVの重感染が必要な特殊なウイルス
- E型肝炎
- 急性E型肝炎:予後良好。慢性化はほぼない
肝硬変
- 肝性脳症
- 原因
- 血中アンモニアの増加
- Fischer比↓(芳香族アミノ酸↑) など
- 治療薬:
- ラクツロース:
- 合成二糖類
- 乳酸菌により乳酸になる
- 腸内pHを低下させる
→アンモニア産生細菌の増殖↓、アンモニア吸収↓
- ラクツロース:
- 原因
- 胆石症:胆のうや胆管に結石が存在
- 胆石
- コレステロール結石:胆石の約95%
- ビリルビン結石(主成分:ビリルビン):胆道系の感染によりできる結石
- 黒色石(主成分:ビリルビン):日本ではまれ
- 胆石溶解薬:
- コレステロール結石(直径1.5cm以下、外殻石灰化なし)に有効
- 胆石
腎臓・尿路系
慢性糸球体腎炎
- 治療薬:ジピリダモール
生殖器系
- 異常妊娠
- 妊娠悪阻(つわり):
- 激しい嘔吐で食物・水分の摂取が困難
→脱水、栄養障害、電解質異常を生じた状態
- 激しい嘔吐で食物・水分の摂取が困難
- 妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症):
- 妊娠中に高血圧、タンパク尿、浮腫がみられる
- 多児妊娠
- 流産:22週未満の妊娠中絶
- 早産:22週以降37週未満の分娩
- 妊娠悪阻(つわり):
呼吸器系
- 気管支ぜん息
- 慢性閉塞性肺疾患(COPD)
- 気管支炎
- 肺気腫
- 気管支炎
- 肺胞性肺炎
- ニューモシスチス肺炎
- 治療薬
- ST合剤
- ペンタミジンイセチオン酸塩
- 治療薬
- 間質性肺炎:
- ブレオマイシン、小柴胡湯、インターフェロンの副作用
内分泌系
甲状腺機能亢進症・低下症
- 甲状腺機能異常症
- 亢進症
- バセドウ病
- プランマー病:甲状腺腫瘍が甲状腺ホルモンを過剰に分泌
- 低下症
- 橋本病(慢性甲状腺炎):抗チログロビン抗体が甲状腺を破壊
- 亢進症
- 副甲状腺機能異常症
- 亢進症
- 低下症
クッシング症候群
- クッシング症候群:コルチゾールを慢性的に過剰分泌
尿崩症
副腎皮質機能異常症
- 原発性アルドステロン症
- アジソン病:副腎皮質機能↓→副腎皮質ホルモン分泌↓
代謝系
糖尿病
- 糖尿病
- 妊娠糖尿病
- 第一選択薬:インスリン
- 妊娠糖尿病
脂質異常症
- 脂質異常症
- Ⅰ型
- Ⅱa型:高LDL-コレステロール血症
- LDL-コレステロール140mg/dL以上
- 動脈硬化の危険因子
- LDL受容体欠損症
高尿酸血症・痛風
神経・筋
脳血管疾患
- 頭蓋内出血
- 脳内出血
- くも膜下出血
- 脳梗塞
- 脳血栓症(アテローム血栓性脳梗塞):TIAが多い
- 脳塞栓症(心原性脳塞栓症):TIA見られにくい
- ラクナ梗塞:意識障害ほぼなし
- 脳炎・髄膜炎
- 一過性脳虚血発作(TIA)
てんかん
パーキンソン病
認知症
- アルツハイマー病
- レビー小体型認知症
- 血管性認知症
頭痛
片頭痛
- 熱性けいれん
- 重症筋無力症
精神疾患
統合失調症
気分障害
- 不安障害・睡眠障害
- ナルコレプシー・全身麻酔
耳鼻咽喉
副鼻腔炎
- めまい・メニエール病
- アレルギー性鼻炎・花粉症
- 中耳炎
皮膚
- アトピー性皮膚炎
眼
骨・関節
骨粗しょう症
関節リウマチ
変形性関節症
骨軟化症
アレルギー・免疫
アナフィラキシーショック
全身性エリテマトーデス(SLE)
後天性免疫不全症候群(AIDS)
感染症
- MRSA感染症
悪性腫瘍
乳がん
- CMF療法:シクロホスファミド、メトトレキサート、5-FU
前立腺がん
子宮がん
胃がん
大腸がん
- FOLFOX療法:レボホリナート、5-FU、オキサリプラチン
- FOLFIRI療法:レボホリナート、5-FU、イリノテカン
- XELOX療法:カペシタビン、オキサリプラチン
肺がん
他
- 各種分類
- ボーン・ウィリアムス分類:抗不整脈薬
- ホーン・ヤール分類:パーキンソン病の重症度分類
- ボールマン分類:進行胃がんの肉眼的分類
- 日本内視鏡学会分類:早期胃がん
- FAB分類:白血病
- 腎毒性を起こしやすい薬物
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