分類

白血病は、急性と慢性に大別される。

  • 急性白血病:未分化白血球が骨髄で無制限に増殖する。
  • 慢性白血病:成熟白血球が末梢血液内で増加する。

また、悪性腫瘍化する白血球の種類によって、骨髄性とリンパ球性に分けられる。

  • 骨髄
  • リンパ球

慢性骨髄性白血病

治療

  • イマチニブメシル酸塩(チロシンキナーゼ阻害薬)
  • 骨髄移植が行われる場合も

慢性リンパ性白血病

治療

  • 多剤併用抗ガン化学療法(シクロホスファミド中心)

急性前骨髄球性白血病

幼若な前骨髄球の段階で分化が停止し、骨髄内で前骨髄球の増加を認める白血病である。

そのため、骨髄内での造血が障害される。

分化誘導療法

急性前骨髄球性白血病に有効な治療法は、分化誘導療法である。

分化誘導療法とは、分化誘導のとおり、前骨髄球の分化を誘導する治療法である。前骨髄球を分化させ、骨髄で正常に造血できるようにする。

分化誘導療法には、ビタミンA誘導体のトレチノインを用いる。

急性リンパ性白血病

治療

  • 多剤併用抗ガン化学療法
    • シクロホスファミド
    • ビンクリスチン
    • ダウノルビシン
    • プレドニゾロン など
  • 骨髄移植
  • 放射線療法

成人T細胞白血病

成人T細胞白血病(ATL:Adult T-cell leukemia)は、血液の悪性腫瘍性疾患である。

ATLは、HTLV-1(ヒトTリンパ球向性ウイルス1型)によって引き起こされる。

治療

  • 多剤併用抗ガン化学療法
  • 骨髄移植