Ⅰ型アレルギー

Ⅰ型アレルギーには次のようなものがある。

  • 気管支喘息
  • アトピー性皮膚炎

気管支喘息やアトピー性皮膚炎は、主にⅠ型アレルギーの機序で発症する。

Ⅱ型アレルギー

Ⅱ型アレルギーには次のようなものがある。

  • 慢性甲状腺炎(橋本病)
  • (バセドウ病)
  • 重症筋無力症
  • 薬剤性溶血性貧血

慢性甲状腺炎(橋本病)

慢性甲状腺炎は、甲状腺に対する自己抗体(抗チログロブリン抗体)が産生されることにより、甲状腺が破壊される疾患である。

重症筋無力症

重症筋無力症は、骨格筋のニコチン(NM受容体に対する自己抗体を産生し、アセチルコリンによる神経・筋伝達が阻害されるため、筋肉の易疲労性や脱力が起こる自己免疫疾患である。

Ⅲ型アレルギー

Ⅲ型アレルギーには次のようなものがある。

  • 仝身性エリテマトーデス(SLE)
  • 関節リウマチ

仝身性エリテマトーデス(SLE)は、DNAやヒストンに対する自己抗体(抗核抗体)が産生され、形成された抗原抗体複合体が全身組織に沈着して生じる。

Ⅳ型アレルギー

  • ツベルクリン反応

ツベルクリン反応は、T細胞、マクロファージが関与するⅣ型アレルギーである。

Ⅴ型アレルギー

  • バセドウ病(Ⅱ型に分類されることも)

バセドウ病

バセドウ病はⅤ型アレルギーであり、甲状腺刺激ホルモン(TSH)受容体に対する自己抗体が産生される。

バセドウ病は、抗レセプター抗体病とも呼ばれる。