細胞膜受容体、核内受容体違い2

細胞膜受容体核内受容体(細胞内受容体)

これらの違いは、名前からも分かりますが、存在する場所の違いです。

細胞膜受容体は、細胞膜に存在し、細胞表面に顔を出しています。
核内受容体(細胞内受容体)は、細胞内に存在しています。

両者にはこういった違いがあります。

存在場所の違いの意味

細胞膜受容体、核内受容体違い+

細胞膜受容体は細胞膜、核内受容体は細胞内、と存在する場所が違います。

存在場所の違いの意味が分かるでしょうか?

ヒントは、細胞膜は脂質でできているということです。

細胞膜は脂質、つまり油です。対して、分かりやすく言うと、細胞外と細胞内は水です。

「水と油」ということわざがありますが、水と油は混ざりません。

「水溶性」、「脂溶性」という言葉があります。漢字の意味のとおり、
「水溶性」のものは水に溶けやすく油に溶けにくく、
「脂溶性」のものは油に溶けやすく水に溶けにくい、
という性質があります。

水溶性のリガンド(受容体に結合する特定のもの)は、油に溶けにくいです。そのため、細胞膜という油に阻まれ、細胞内に侵入することができません。細胞外の細胞膜表面でリガンドを受容体が受け取る必要があります。
この受容体というのが、まさしく細胞膜受容体です。

脂溶性のリガンドは、油に溶けやすいため、細胞膜を簡単に通過することができます。脂溶性のリガンドが細胞膜を通過し、細胞内で受容体に結合します。この受容体というのが、核内受容体(細胞内受容体)です。

整理すると、

  • 細胞膜受容体は水溶性リガンドと結合する
  • 核内受容体は脂溶性リガンドと結合する

このように、2つの受容体にはリガンドの性質の違いもあります。

ですので、「存在場所の違いの意味」は、それぞれの受容体に結合するリガンドの性質が違うということになります。

 

http://kusuri-yakugaku.com/wp-content/uploads/2016/03/206f1a90046a5e791ad43ab9d9dc5d3b.jpghttp://kusuri-yakugaku.com/wp-content/uploads/2016/03/206f1a90046a5e791ad43ab9d9dc5d3b-150x150.jpgTom薬学細胞膜受容体 と 核内受容体(細胞内受容体)これらの違いは、名前からも分かりますが、存在する場所の違いです。細胞膜受容体は、細胞膜に存在し、細胞表面に顔を出しています。核内受容体(細胞内受容体)は、細胞内に存在しています。両者にはこういった違いがあります。存在場所の違いの意味細胞膜受容体は細胞膜、核内受容体は細胞内、と存在する場所が違います。存在場所の違いの意味が分かるでしょうか?ヒントは、細胞膜は脂質でできているということです。細胞膜は脂質、つまり油です。対して、分かりやすく言うと、細胞外と細胞内は水です。「水と油」ということわざがありますが、水と油は混ざりません。「水溶性」、「脂溶性」という言葉があります。漢字の意味のとおり、「水溶性」のものは水に溶けやすく油に溶けにくく、「脂溶性」のものは油に溶けやすく水に溶けにくい、という性質があります。水溶性のリガンド(受容体に結合する特定のもの)は、油に溶けにくいです。そのため、細胞膜という油に阻まれ、細胞内に侵入することができません。細胞外の細胞膜表面でリガンドを受容体が受け取る必要があります。この受容体というのが、まさしく細胞膜受容体です。脂溶性のリガンドは、油に溶けやすいため、細胞膜を簡単に通過することができます。脂溶性のリガンドが細胞膜を通過し、細胞内で受容体に結合します。この受容体というのが、核内受容体(細胞内受容体)です。整理すると、細胞膜受容体は水溶性リガンドと結合する核内受容体は脂溶性リガンドと結合するこのように、2つの受容体にはリガンドの性質の違いもあります。ですので、「存在場所の違いの意味」は、それぞれの受容体に結合するリガンドの性質が違うということになります。