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薬学部で、研究室での研究成果は就活で必要なのか?

研究は頑張ったほうが良いのか?

これについてわかる範囲で説明していきたいと思います。これについて書く私は学生ですが、実際にすでに就職された方から話を聞いたり、いろんなところから情報を集めて自分なりに考えたものです。参考にしてみて下さい。

関連↓
【薬学部】研究室はどんなところか?研究とは?

研究の必要性は場合による

就職で、研究成果が必要かどうかは一概に言えません。良い就職先に就くために研究を頑張る必要があるのかも一概に言えません。

場合によります。

薬学部の場合、薬学科(6年制)と薬科学科(4年制)があります。まずその学科の違いによっても変わってくると思います。

【薬学部】6年制(薬学科)と4年生(薬科学科) 違いは?どちらに進むべきか?

薬学科(6年制)の場合

6年制の場合、結論からいうと、だいたいの場合研究成果は必要ないと思います。

ただ、研究成果があれば就活でプラスにはたらくことは間違いないと思います。しかし、絶対に必要というわけではありません。

薬剤師になる場合、

  • 研究をどれだけがんばっていたか
  • 研究成果があったか
  • どの分野の研究をしていたか

というのは関係ないです。今の時代、薬局やドラッグストアは薬剤師が不足して困っています。研究がどうこうというのは関係ありません。

公務員についても、研究成果どうこうは全く関係ないです。単に公務員試験を勝ち抜いていけるかです。

企業が人を選ぶときの基準については今回考えません。あくまで研究活動が就職にどう関わるのかについてです。

研究活動にどう取り組んだのか、という点で人間性を見られることはあると思います。

逆に6年制で、就活で研究活動をアピールする必要があるのは、製薬企業の研究職くらいだと思います。そもそも6年制で研究職を狙うのは難しいといわれますが、研究職に就きたいのであれば研究活動をがんばる価値はあると思います。

4年制の場合

4年制で研究職を目指すのであれば、研究をしっかり取り組む必要はあると思います。

研究成果が就職で必要かどうか。というのは、絶対必要というわけではないと思いますが、あったほうが良いのは確かです。地方大学(旧帝大ではない)の人で、研究成果を上げ、他の東大、京大のライバルをはねのけ大手に就職したという人はいます。

研究というのは、簡単に成果が出るものではなく、うまくいかないことがほとんどです。そのため、研究成果を出したというのはアピールポイントになります。

しかし、研究テーマによってはすぐに結果が出るものもあれば、なかなか出ない、もしくは全く出ない場合もあります。成果がすべてではなく、こういう問題に直面して、こう考えて、こう乗り越えた、というようなストーリーも大事です。

企業は、優秀な人材を雇いたいと思っています。「研究成果がある=優秀」とは必ずしもなりません。

就活の面接なんかで、自分が取り組んだ研究内容について話しますが、自分がした研究をすべて伝えることはできません。そのため、いくら頑張っていようが伝え方によっては相手に響かない場合があります。

研究は頑張るべきか?

今まで、研究成果は必ずしも必要ではないと言ってきました。では頑張らなくても良いのか?というと、そういうわけではありません。

国立の大学であれば、国のお金のおかげで機能しています。大学には社会を発展させるための「研究機関」という側面もあります。研究室に配属されて、研究活動を行うことは意義があります。

もちろん、自分の興味のあることについて理解を深めたい、研究したいという意思は尊重すべきだと思います。

ですが、研究室に入る前に思っている研究のイメージと、入ってからのイメージは違うと言う人もいます。

研究室、研究についてはこちらを参考に。
【薬学部】研究室はどんなところか?研究とは?

「研究は先生のお手伝い」ととらえることも可能です。研究室や研究をよく知った上で判断するようにしましょう。

ちなみに、学生時代の研究の続きを企業ですることはほぼないです。学生時代やった研究や実験とまったく違うことをすることもあると思います。

卒業生の話で、「研究室選びを少し後悔した」、「結局そんなに研究がんばらなくて良かった」、「研究室は楽なところにいけばよかった」というのはあります。

よく考えて、自分で納得して研究室を選ぶようにしましょう。この記事が少しでも参考になれば幸いです。

http://kusuri-yakugaku.com/wp-content/uploads/2016/09/a0002_010472.jpghttp://kusuri-yakugaku.com/wp-content/uploads/2016/09/a0002_010472-150x150.jpgTom薬学薬学部で、研究室での研究成果は就活で必要なのか? 研究は頑張ったほうが良いのか? これについてわかる範囲で説明していきたいと思います。これについて書く私は学生ですが、実際にすでに就職された方から話を聞いたり、いろんなところから情報を集めて自分なりに考えたものです。参考にしてみて下さい。 関連↓ 【薬学部】研究室はどんなところか?研究とは? 研究の必要性は場合による 就職で、研究成果が必要かどうかは一概に言えません。良い就職先に就くために研究を頑張る必要があるのかも一概に言えません。 場合によります。 薬学部の場合、薬学科(6年制)と薬科学科(4年制)があります。まずその学科の違いによっても変わってくると思います。 【薬学部】6年制(薬学科)と4年生(薬科学科) 違いは?どちらに進むべきか? 薬学科(6年制)の場合 6年制の場合、結論からいうと、だいたいの場合研究成果は必要ないと思います。 ただ、研究成果があれば就活でプラスにはたらくことは間違いないと思います。しかし、絶対に必要というわけではありません。 薬剤師になる場合、 研究をどれだけがんばっていたか 研究成果があったか どの分野の研究をしていたか というのは関係ないです。今の時代、薬局やドラッグストアは薬剤師が不足して困っています。研究がどうこうというのは関係ありません。 公務員についても、研究成果どうこうは全く関係ないです。単に公務員試験を勝ち抜いていけるかです。 企業が人を選ぶときの基準については今回考えません。あくまで研究活動が就職にどう関わるのかについてです。 研究活動にどう取り組んだのか、という点で人間性を見られることはあると思います。 逆に6年制で、就活で研究活動をアピールする必要があるのは、製薬企業の研究職くらいだと思います。そもそも6年制で研究職を狙うのは難しいといわれますが、研究職に就きたいのであれば研究活動をがんばる価値はあると思います。 4年制の場合 4年制で研究職を目指すのであれば、研究をしっかり取り組む必要はあると思います。 研究成果が就職で必要かどうか。というのは、絶対必要というわけではないと思いますが、あったほうが良いのは確かです。地方大学(旧帝大ではない)の人で、研究成果を上げ、他の東大、京大のライバルをはねのけ大手に就職したという人はいます。 研究というのは、簡単に成果が出るものではなく、うまくいかないことがほとんどです。そのため、研究成果を出したというのはアピールポイントになります。 しかし、研究テーマによってはすぐに結果が出るものもあれば、なかなか出ない、もしくは全く出ない場合もあります。成果がすべてではなく、こういう問題に直面して、こう考えて、こう乗り越えた、というようなストーリーも大事です。 企業は、優秀な人材を雇いたいと思っています。「研究成果がある=優秀」とは必ずしもなりません。 就活の面接なんかで、自分が取り組んだ研究内容について話しますが、自分がした研究をすべて伝えることはできません。そのため、いくら頑張っていようが伝え方によっては相手に響かない場合があります。 研究は頑張るべきか? 今まで、研究成果は必ずしも必要ではないと言ってきました。では頑張らなくても良いのか?というと、そういうわけではありません。 国立の大学であれば、国のお金のおかげで機能しています。大学には社会を発展させるための「研究機関」という側面もあります。研究室に配属されて、研究活動を行うことは意義があります。 もちろん、自分の興味のあることについて理解を深めたい、研究したいという意思は尊重すべきだと思います。 ですが、研究室に入る前に思っている研究のイメージと、入ってからのイメージは違うと言う人もいます。 研究室、研究についてはこちらを参考に。 【薬学部】研究室はどんなところか?研究とは? 「研究は先生のお手伝い」ととらえることも可能です。研究室や研究をよく知った上で判断するようにしましょう。 ちなみに、学生時代の研究の続きを企業ですることはほぼないです。学生時代やった研究や実験とまったく違うことをすることもあると思います。 卒業生の話で、「研究室選びを少し後悔した」、「結局そんなに研究がんばらなくて良かった」、「研究室は楽なところにいけばよかった」というのはあります。 よく考えて、自分で納得して研究室を選ぶようにしましょう。この記事が少しでも参考になれば幸いです。