解熱鎮痛薬としてよく用いられるロキソニン(ロキソプロフェン)には、病院で処方される処方薬(医療用医薬品)とドラッグストアなどで買える市販薬(一般薬)があります。

この記事では処方薬と市販薬の違い、どちらが安いのか?、などをわかりやすく説明します。

結論を先に言うと以下のようになります。

  • 処方薬と市販薬は同じ:
    • 配合する有効成分「ロキソプロフェン」とその量は同じ
    • ただし使い方が違う場合がある(処方薬は医師の指示のもと服用)
  • 値段自体は処方薬のほうが安いが、診療費など含めると市販薬のほうが安くなる:
    • 処方薬:1錠あたり15.9円(2017年1月時点)
    • 市販薬:1錠あたり58.33円

詳しくは以下をお読みください。

ロキソニンの種類:いろいろな剤形がある

ロキソニン(ロキソプロフェン)と一言でいっても、ロキソニンにはいろいろな剤形(錠剤やテープ剤など)のものがあります。

まずは、ロキソニンの種類についてざっと紹介しておきます。ロキソニンの種類はいくつもありますが有効成分「ロキソプロフェン」は共通して入っています。

関連:ロキソニンは商品名。ロキソプロフェンは成分名。

ロキソニンには処方薬・市販薬で以下のような剤形があります。

  • 内用薬:
    • 錠剤
    • 細粒
  • 外用薬:
    • ゲル剤
    • パップ剤
    • テープ剤

PMDAにてそれぞれの添付文書を検索することができます。

処方薬(医療用医薬品)

ロキソニンの処方薬には以下のようなものがあります。

  • ロキソニン錠60mg/ロキソニン細粒10%
  • ロキソニンゲル1%
  • ロキソニンパップ100mg
  • ロキソニンテープ50mg/ロキソニンテープ100mg

ロキソニンの後発品はたくさんありますが、ここでは割愛します。

市販薬(一般用・要指導医薬品)

ロキソニンの市販薬には以下のようなものがあります。

  • ロキソニンS
  • ロキソニンSゲル
  • ロキソニンSテープ
  • ロキソニンSテープL
  • ロキソニンSパップ
  • ロキソニンSプラス
  • ロキソニンSプレミアム

これらは第一三共が出しているもので、有効成分が同じものをほかのメーカーも出しています。それについては省略します。

処方薬「ロキソニン錠60mg」と市販薬「ロキソニンS」の違いは?

ロキソニンには錠剤やテープ剤などありますが、一般的な「錠剤」を取り上げます。

ともに錠剤である処方薬「ロキソニン錠60mg」と市販薬「ロキソニンS」は、

  • 有効成分、またその量
  • 添加物
  • 剤形

などは同じです。有効成分のロキソプロフェンも同じ、その量も全く同じです。つまり、処方薬の「ロキソニン錠60mg」も市販薬の「ロキソニンS」も物質的にはなんら変わりありません。

「病院で処方される処方薬とドラッグストアで買える市販薬は同じ」です。作用や効き目についても同じのはずです。

本来病院で処方されてもらう処方薬がドラッグストアで買えるため、ロキソニンの販売には気を遣う必要があります。

そのためロキソニンは「第一類医薬品」に指定されており、ドラッグストアで買う時は薬剤師がいないと買えません。

ちなみに「ロキソニンSプラス」や「ロキソニンSプレミアム」の違いは?

処方薬の「ロキソニン錠60mg」と市販薬の「ロキソニンS」は同じ。ということでした。

市販薬の「ロキソニンS」のほかには「ロキソニンSプラス」や「ロキソニンSプレミアム」があります。これらはなにが違うのでしょうか?

「ロキソニンSプラス」や「ロキソニンSプレミアム」には、ロキソニンSには含まれていない成分が含まれています。

「ロキソニンSプラス」には胃を守る成分の「酸化マグネシウム」が加えられており、

「ロキソニンSプレミアム」には鎮痛効果を高めるために「アリルイソプロピルアセチル尿素」「無水カフェイン」、胃粘膜保護のために「メタケイ酸アルミン酸マグネシウム」がさらに配合されています。

有効成分を整理すると、以下のようになります。

  • ロキソニン錠60mg/ロキソニンS:
    • ロキソプロフェンナトリウム水和物
  • ロキソニンSプラス:
    • ロキソプロフェンナトリウム水和物
    • 酸化マグネシウム
  • ロキソニンSプレミアム:
    • ロキソプロフェンナトリウム水和物
    • アリルイソプロピルアセチル尿素
    • 無水カフェイン
    • メタケイ酸アルミン酸マグネシウム

「ロキソニンSプラス」や「ロキソニンSプレミアム」には、「ロキソニンS」には入っていない、副作用の胃腸障害を防ぐような成分やさらに鎮痛効果を高める成分が加えられています。

胃腸の副作用が気になる人や高い鎮痛効果が欲しい人は、「ロキソニンSプラス」や「ロキソニンSプレミアム」を選んでも良いかもしれません。

参考:「ロキソニンSプラス」添付文書「ロキソニンSプレミアム」添付文書

処方薬と市販薬で用法・用量が違う

ロキソニンの処方薬と市販薬は同じだと説明しました。

ただし!処方薬と市販薬では、用法・用量(飲み方)が違います。添付文書で記されている服用の仕方が処方薬と市販薬では異なります。

処方薬服用の仕方については、医師が指示します。処方の目的にあわせて用法・用量が変わります。

例)市販薬「ロキソニンS」の飲み方

たとえば「ロキソニンS」の用法・用量は、以下のようになっています。

次の量を,水又はお湯で服用して下さい。

[年齢:1回量:1日服用回数]
成人(15歳以上):1錠:2回まで。
症状があらわれた時,なるべく空腹時をさけて服用して下さい。
ただし,再度症状があらわれた場合には3回目を服用できます。
服用間隔は4時間以上おいて下さい。
15歳未満:服用しないで下さい。

出典:「ロキソニンS」添付文書

ポイントは以下のようになります。

  • 症状がでたときに服用
  • 基本的に1日のうち飲める最大は、2回(1回1錠だから2錠)まで
  • 再び症状がでたときは3回目を服用しても良い
  • 服用間隔は4時間以上あける
  • 15歳未満:服用しないで下さい

処方薬のロキソニンの飲み方

処方薬の「ロキソニン錠60mg/ロキソニン細粒10%」の用法・用量は、以下のように目的によって決められています。

効能又は効果/用法及び用量

1. 下記疾患並びに症状の消炎・鎮痛
  関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症、肩関節周囲炎、頸肩腕症候群、歯痛

通常、成人にロキソプロフェンナトリウム(無水物として)1回60mg、1日3回経口投与する。頓用の場合は、1回60〜120mgを経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。また、空腹時の投与は避けさせることが望ましい。

2. 手術後、外傷後並びに抜歯後の鎮痛・消炎

通常、成人にロキソプロフェンナトリウム(無水物として)1回60mg、1日3回経口投与する。頓用の場合は、1回60〜120mgを経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。また、空腹時の投与は避けさせることが望ましい。

3. 下記疾患の解熱・鎮痛
  急性上気道炎(急性気管支炎を伴う急性上気道炎を含む)

通常、成人にロキソプロフェンナトリウム(無水物として)1回60mgを頓用する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。ただし、原則として1日2回までとし、1日最大180mgを限度とする。また、空腹時の投与は避けさせることが望ましい。

出典:「ロキソニン錠60mg/ロキソニン細粒10%」添付文書

ポイントは以下のようになります。

  • 1日3回で処方される場合
  • 頓用で、1回に60~120mg(1~2錠)で処方される場合
  • 市販薬と同じように飲む場合(頓用):
    • 症状があるとき、原則として1日2回(2錠)まで
  • 1日最大180mg(3錠)が限度

処方薬と市販薬の用量・用法の違い

処方薬の飲み方も市販薬と同じようですが、

  • 市販薬は「症状があらわれたとき」に服用ですが、市販薬では1日3回処方されたり、
  • 市販薬は「1回1錠」ですが、処方薬は「1回2錠」処方されたり、

このように、処方薬では目的にあわせて使い方が違う場合があります。市販薬では適応をしぼって服用する安全性を上げているのでしょう。

処方薬は、症状にあわせて医師が処方します。処方薬のロキソニンの場合は医師の指示通りに服用することが大事です。

処方薬と市販薬どちらが安いのか?

ロキソニン(ロキソプロフェン)は、処方薬と市販薬、どちらが安いのでしょうか?

先に言いますが薬の値段自体は処方薬のほうが安いです。

処方薬と市販薬の錠剤のものについて、それぞれの値段を確かめて判断していきます。

処方薬の値段

第一三共より出されている先発品の薬価については以下のようになります(2017年1月時点)。

ロキソニン錠60mg:1錠あたり15.9円

ちなみにロキソニン錠60mgのジェネリック医薬品(後発品)はいくつもあり、薬価は1錠あたり5.6~9.6円くらいになります。

市販薬の値段

「ロキソニンS」の価格は、以下のようになっています。

包装単位:12錠
メーカー希望小売価格(8%税込価格)
648円(700円)

出典:ロキソニンS(詳細)|第一三共ヘルスケア – 第一三共ヘルスケア株式会社

これはメーカー希望小売価格なので、実際はもっと安く買えるかもしれません。

12錠で700円と考えると、1錠あたり58.33円です。

どちらが安くなる?

  • 処方薬(先発品):1錠あたり15.9円
  • 市販薬:1錠あたり55.33円

このようになるので、ロキソニンは市販薬のほうが高く、処方薬のほうが安いことがわかります。

ロキソニンの処方薬が12錠の場合、15.9×12=190.8円(3割負担の場合、約64円)です。市販薬は税込で700円ですから大きくちがいます。

病院にかかって処方薬をもらう場合、診察料(約1000円)もかかるので、3割負担の方だと基本的に市販薬のようが安くすむと思います。

ロキソニンの市販薬

最後に、ドラッグストアなどで市販薬として買えるロキソニンを紹介します。

ロキソニンは「第一類医薬品」という部類の薬なので、薬剤師がいないと買えません。

インターネットでも購入できますが、文書での情報提供をしっかり受ける必要があります。インターネットで購入する場合は、本来なら直接薬剤師から情報提供を受けるべきことを覚えておきましょう。

ロキソニンS

シンプルにロキソプロフェンが入っている「ロキソニンS」です。

ロキソニンSプラス

「ロキソニンSプラス」にはロキソプロフェンのほか、胃を守る成分として「酸化マグネシウム」が入っています。

ロキソニンSプレミアム

「ロキソニンSプラス」にはロキソプロフェンのほか、

  • アリルイソプロピルアセチル尿素:鎮痛効果を高める
  • 無水カフェイン:鎮痛効果を補助する
  • メタケイ酸アルミン酸マグネシウム:胃を守る

このような成分が加えられています。

楽天市場では購入できるようです。リンクからチェックしてみてください!

関連

ロキソニン(ロキソプロフェン)に関する記事を紹介します。

ぜひご覧下さい。

http://kusuri-yakugaku.com/wp-content/uploads/2017/01/866ca3cd13ab54bf55f4043eb806883e.jpghttp://kusuri-yakugaku.com/wp-content/uploads/2017/01/866ca3cd13ab54bf55f4043eb806883e-150x150.jpgTomクスリ解熱鎮痛薬としてよく用いられるロキソニン(ロキソプロフェン)には、病院で処方される処方薬(医療用医薬品)とドラッグストアなどで買える市販薬(一般薬)があります。 この記事では処方薬と市販薬の違い、どちらが安いのか?、などをわかりやすく説明します。 結論を先に言うと以下のようになります。 処方薬と市販薬は同じ: 配合する有効成分「ロキソプロフェン」とその量は同じ ただし使い方が違う場合がある(処方薬は医師の指示のもと服用) 値段自体は処方薬のほうが安いが、診療費など含めると市販薬のほうが安くなる: 処方薬:1錠あたり15.9円(2017年1月時点) 市販薬:1錠あたり58.33円 詳しくは以下をお読みください。 ロキソニンの種類:いろいろな剤形がある ロキソニン(ロキソプロフェン)と一言でいっても、ロキソニンにはいろいろな剤形(錠剤やテープ剤など)のものがあります。 まずは、ロキソニンの種類についてざっと紹介しておきます。ロキソニンの種類はいくつもありますが有効成分「ロキソプロフェン」は共通して入っています。 関連:ロキソニンは商品名。ロキソプロフェンは成分名。 ロキソニンには処方薬・市販薬で以下のような剤形があります。 内用薬: 錠剤 細粒 外用薬: ゲル剤 パップ剤 テープ剤 PMDAにてそれぞれの添付文書を検索することができます。 処方薬(医療用医薬品) ロキソニンの処方薬には以下のようなものがあります。 ロキソニン錠60mg/ロキソニン細粒10% ロキソニンゲル1% ロキソニンパップ100mg ロキソニンテープ50mg/ロキソニンテープ100mg ロキソニンの後発品はたくさんありますが、ここでは割愛します。 市販薬(一般用・要指導医薬品) ロキソニンの市販薬には以下のようなものがあります。 ロキソニンS ロキソニンSゲル ロキソニンSテープ ロキソニンSテープL ロキソニンSパップ ロキソニンSプラス ロキソニンSプレミアム これらは第一三共が出しているもので、有効成分が同じものをほかのメーカーも出しています。それについては省略します。 処方薬「ロキソニン錠60mg」と市販薬「ロキソニンS」の違いは? ロキソニンには錠剤やテープ剤などありますが、一般的な「錠剤」を取り上げます。 ともに錠剤である処方薬「ロキソニン錠60mg」と市販薬「ロキソニンS」は、 有効成分、またその量 添加物 剤形 などは同じです。有効成分のロキソプロフェンも同じ、その量も全く同じです。つまり、処方薬の「ロキソニン錠60mg」も市販薬の「ロキソニンS」も物質的にはなんら変わりありません。 「病院で処方される処方薬とドラッグストアで買える市販薬は同じ」です。作用や効き目についても同じのはずです。 本来病院で処方されてもらう処方薬がドラッグストアで買えるため、ロキソニンの販売には気を遣う必要があります。 そのためロキソニンは「第一類医薬品」に指定されており、ドラッグストアで買う時は薬剤師がいないと買えません。 ちなみに「ロキソニンSプラス」や「ロキソニンSプレミアム」の違いは? 処方薬の「ロキソニン錠60mg」と市販薬の「ロキソニンS」は同じ。ということでした。 市販薬の「ロキソニンS」のほかには「ロキソニンSプラス」や「ロキソニンSプレミアム」があります。これらはなにが違うのでしょうか? 「ロキソニンSプラス」や「ロキソニンSプレミアム」には、ロキソニンSには含まれていない成分が含まれています。 「ロキソニンSプラス」には胃を守る成分の「酸化マグネシウム」が加えられており、 「ロキソニンSプレミアム」には鎮痛効果を高めるために「アリルイソプロピルアセチル尿素」「無水カフェイン」、胃粘膜保護のために「メタケイ酸アルミン酸マグネシウム」がさらに配合されています。 有効成分を整理すると、以下のようになります。 ロキソニン錠60mg/ロキソニンS: ロキソプロフェンナトリウム水和物 ロキソニンSプラス: ロキソプロフェンナトリウム水和物 酸化マグネシウム ロキソニンSプレミアム: ロキソプロフェンナトリウム水和物 アリルイソプロピルアセチル尿素 無水カフェイン メタケイ酸アルミン酸マグネシウム 「ロキソニンSプラス」や「ロキソニンSプレミアム」には、「ロキソニンS」には入っていない、副作用の胃腸障害を防ぐような成分やさらに鎮痛効果を高める成分が加えられています。 胃腸の副作用が気になる人や高い鎮痛効果が欲しい人は、「ロキソニンSプラス」や「ロキソニンSプレミアム」を選んでも良いかもしれません。 参考:「ロキソニンSプラス」添付文書、「ロキソニンSプレミアム」添付文書 処方薬と市販薬で用法・用量が違う ロキソニンの処方薬と市販薬は同じだと説明しました。 ただし!処方薬と市販薬では、用法・用量(飲み方)が違います。添付文書で記されている服用の仕方が処方薬と市販薬では異なります。 処方薬服用の仕方については、医師が指示します。処方の目的にあわせて用法・用量が変わります。 例)市販薬「ロキソニンS」の飲み方 たとえば「ロキソニンS」の用法・用量は、以下のようになっています。 次の量を,水又はお湯で服用して下さい。 [年齢:1回量:1日服用回数] 成人(15歳以上):1錠:2回まで。 症状があらわれた時,なるべく空腹時をさけて服用して下さい。 ただし,再度症状があらわれた場合には3回目を服用できます。 服用間隔は4時間以上おいて下さい。 15歳未満:服用しないで下さい。 出典:「ロキソニンS」添付文書 ポイントは以下のようになります。 症状がでたときに服用 基本的に1日のうち飲める最大は、2回(1回1錠だから2錠)まで 再び症状がでたときは3回目を服用しても良い 服用間隔は4時間以上あける 15歳未満:服用しないで下さい 処方薬のロキソニンの飲み方 処方薬の「ロキソニン錠60mg/ロキソニン細粒10%」の用法・用量は、以下のように目的によって決められています。 効能又は効果/用法及び用量 1. 下記疾患並びに症状の消炎・鎮痛   関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症、肩関節周囲炎、頸肩腕症候群、歯痛 通常、成人にロキソプロフェンナトリウム(無水物として)1回60mg、1日3回経口投与する。頓用の場合は、1回60〜120mgを経口投与する。 なお、年齢、症状により適宜増減する。また、空腹時の投与は避けさせることが望ましい。 2. 手術後、外傷後並びに抜歯後の鎮痛・消炎 通常、成人にロキソプロフェンナトリウム(無水物として)1回60mg、1日3回経口投与する。頓用の場合は、1回60〜120mgを経口投与する。 なお、年齢、症状により適宜増減する。また、空腹時の投与は避けさせることが望ましい。 3. 下記疾患の解熱・鎮痛   急性上気道炎(急性気管支炎を伴う急性上気道炎を含む) 通常、成人にロキソプロフェンナトリウム(無水物として)1回60mgを頓用する。 なお、年齢、症状により適宜増減する。ただし、原則として1日2回までとし、1日最大180mgを限度とする。また、空腹時の投与は避けさせることが望ましい。 出典:「ロキソニン錠60mg/ロキソニン細粒10%」添付文書 ポイントは以下のようになります。 1日3回で処方される場合 頓用で、1回に60~120mg(1~2錠)で処方される場合 市販薬と同じように飲む場合(頓用): 症状があるとき、原則として1日2回(2錠)まで 1日最大180mg(3錠)が限度 処方薬と市販薬の用量・用法の違い 処方薬の飲み方も市販薬と同じようですが、 市販薬は「症状があらわれたとき」に服用ですが、市販薬では1日3回処方されたり、 市販薬は「1回1錠」ですが、処方薬は「1回2錠」処方されたり、 このように、処方薬では目的にあわせて使い方が違う場合があります。市販薬では適応をしぼって服用する安全性を上げているのでしょう。 処方薬は、症状にあわせて医師が処方します。処方薬のロキソニンの場合は医師の指示通りに服用することが大事です。 処方薬と市販薬どちらが安いのか? ロキソニン(ロキソプロフェン)は、処方薬と市販薬、どちらが安いのでしょうか? 先に言いますが薬の値段自体は処方薬のほうが安いです。 処方薬と市販薬の錠剤のものについて、それぞれの値段を確かめて判断していきます。 処方薬の値段 第一三共より出されている先発品の薬価については以下のようになります(2017年1月時点)。 ロキソニン錠60mg:1錠あたり15.9円 ちなみにロキソニン錠60mgのジェネリック医薬品(後発品)はいくつもあり、薬価は1錠あたり5.6~9.6円くらいになります。 市販薬の値段 「ロキソニンS」の価格は、以下のようになっています。 包装単位:12錠 メーカー希望小売価格(8%税込価格) 648円(700円) 出典:ロキソニンS(詳細)|第一三共ヘルスケア - 第一三共ヘルスケア株式会社 これはメーカー希望小売価格なので、実際はもっと安く買えるかもしれません。 12錠で700円と考えると、1錠あたり58.33円です。 どちらが安くなる? 処方薬(先発品):1錠あたり15.9円 市販薬:1錠あたり55.33円 このようになるので、ロキソニンは市販薬のほうが高く、処方薬のほうが安いことがわかります。 ロキソニンの処方薬が12錠の場合、15.9×12=190.8円(3割負担の場合、約64円)です。市販薬は税込で700円ですから大きくちがいます。 病院にかかって処方薬をもらう場合、診察料(約1000円)もかかるので、3割負担の方だと基本的に市販薬のようが安くすむと思います。 ロキソニンの市販薬 最後に、ドラッグストアなどで市販薬として買えるロキソニンを紹介します。 ロキソニンは「第一類医薬品」という部類の薬なので、薬剤師がいないと買えません。 インターネットでも購入できますが、文書での情報提供をしっかり受ける必要があります。インターネットで購入する場合は、本来なら直接薬剤師から情報提供を受けるべきことを覚えておきましょう。 ロキソニンS 【第1類医薬品】ロキソニンS(セルフメディケーション税制対象)(12錠)【hl_mdc1216_loxonin】【ロキソニン】 posted with カエレバ   楽天市場   シンプルにロキソプロフェンが入っている「ロキソニンS」です。 ロキソニンSプラス 【第1類医薬品】ロキソニンSプラス(セルフメディケーション税制対象)(12錠)【hl_mdc1216_loxonin】【ロキソニン】 posted with カエレバ   楽天市場   「ロキソニンSプラス」にはロキソプロフェンのほか、胃を守る成分として「酸化マグネシウム」が入っています。 ロキソニンSプレミアム 【第1類医薬品】ロキソニンSプレミアム(セルフメディケーション税制対象)(24錠)【ロキソニン】 posted with カエレバ   楽天市場   「ロキソニンSプラス」にはロキソプロフェンのほか、 アリルイソプロピルアセチル尿素:鎮痛効果を高める 無水カフェイン:鎮痛効果を補助する メタケイ酸アルミン酸マグネシウム:胃を守る このような成分が加えられています。 楽天市場では購入できるようです。リンクからチェックしてみてください! 関連 ロキソニン(ロキソプロフェン)に関する記事を紹介します。 ぜひご覧下さい。