シロリムス(ラパマイシン)は、免疫抑制薬という種類の薬である。

作用機序

シロリムス(ラパマイシン)は、サイトカインの作用を低下させて免疫抑制にはたらく。%e3%82%b9%e3%83%a9%e3%82%a4%e3%83%891

作用機序
mTORの阻害

  1. シロリムスはT細胞内でFK結合タンパク(FKBP)と結合し、その複合体がmTORを阻害する
  2. mRNAの翻訳が抑制され、細胞周期G1からSへの進行が抑制される
  3. 免疫抑制

※G1でとめる

mTOR

mTOR:mammalian target of rapamycin

mTORは、タンパク質キナーゼであり、細胞内シグナル伝達に関わる。

IL-2はT細胞の受容体に結合し、そのシグナルはmTORを介してmRNAの翻訳を促進する。