ピペリドレートは子宮平滑筋を弛緩させる作用があるため、流産・早産防止薬として用いられている。

また鎮痙作用があり、腸炎などの痙れん性疼痛にも用いられる。

ピペリドレートは3級アミンである。

 

作用機序:ムスカリンM3受容体遮断

ピペリドレートは子宮平滑筋のM3受容体を遮断し、子宮平滑筋を弛緩させる。

また、腸管平滑筋のM3受容体を遮断し、腸管の痙れんを抑える(鎮痙作用)。

 

適応

  • 切迫流・早産における諸症状の改善
  • 胃・十二指腸潰瘍、胃炎、腸炎などにおける痙れん性疼痛