ピオグリタゾンはインスリン抵抗性改善薬であり、糖尿病に用いられる。

 

作用機序:PPARγ刺激

ピオグリタゾンは以下の流れで作用を示す。

  1. ペルオキシソーム増殖因子活性化受容体γ(PPARγ)を刺激する
  2. 前駆脂肪細胞から小型脂肪細胞への分化促進と大型脂肪細胞のアポトーシスが起こる
  3. TNF-α産生抑制、アディポネクチン産生促進を介して、インスリン抵抗性を改善する
  4. 末梢組織への糖の取り込みが促進される
    肝グリコーゲン合成が促進される
    肝臓における糖新生が抑制される
  5. 血糖が下がる

 

インスリン分泌作用はない

ピオグリタゾンにはインスリン分泌作用がなく、正常な血糖は下げない。

 

適応

  • 2型糖尿病

ピオグリタゾンは、インスリン抵抗性が推定される2型糖尿病に用いられる。

 

副作用

  • 心不全
  • 浮腫
  • 肝障害
  • 体重増加