スコポラミンは副交感神経抑制作用があり、散瞳(瞳孔が開く)作用がある散瞳薬である。

作用機序

スコポラミンには以下のような作用がある。

  • 瞳孔括約筋を弛緩させる作用
  • 毛様体筋を弛緩させる作用

瞳孔括約筋弛緩 → 散瞳

スコポラミンは瞳孔括約筋を弛緩させ、散瞳(瞳孔が開く)させる。

毛様体筋弛緩

スコポラミンは毛様体筋を弛緩させ、以下のような作用を示す。

  • 水晶体が薄くなる
    → 遠視性調節麻痺
  • シュレム管閉塞
    → 眼房水流出↓

スコポラミンにより毛様体筋が弛緩され、水晶体が薄くなり、遠視性の調節が麻痺する。

また、シュレム管が閉塞し、眼房水の流出が抑制される。

関連

眼の平滑筋に作用する副交感神経興奮・抑制薬を以下にまとめる。