ウラピジルは選択的アドレナリンα1受容体遮断薬であり、選択的にα1受容体を遮断する。

血圧を下げる作用があるため、ウラピジルは降圧薬として用いられる。

また、ウラピジルは前立腺肥大症にも用いられている。


ウラピジル

出典:「エブランチルカプセル15mg/エブランチルカプセル30mg」添付文書

作用機序:選択的α1受容体遮断

ウラピジルは血管のα1受容体を選択的に遮断し、血管を拡張させて血圧を下げる。

そのため、プラゾシンは降圧薬として用いられている。

また、前立腺のα1受容体も遮断するため、前立腺肥大症にも用いられている。

α2受容体遮断作用は弱い

ウラピジルは選択的にα1受容体を遮断し、シナプス前膜のα2受容体遮断作用は極めて弱い。

そのため、交感神経終末からのノルアドレナリン遊離を促進させず、心拍数や心拍出量にほとんど影響がない。

非選択的α受容体遮断薬の場合、α2受容体も遮断してしまうため頻脈などが見られるが、ウラピジルといった選択的α1受容体遮断薬は頻脈を起こしにくい。

適応

  • 本態性高血圧症
  • 前立腺肥大症に伴う排尿障害

副作用

  • 起立性低血圧

医療用医薬品

  • エブランチルカプセル15mg/エブランチルカプセル30mg