肝代謝型薬物
肝代謝律速型薬物
肝代謝律速型薬物:なかなか代謝されない薬(初回通過効果をあまり受けない)
(肝固有クリアランス律速型薬物とも)
- ワルファリン
- トルブタミド
- フェニトイン
- テオフィリン
- アンチピリン
肝細胞障害が生じて薬物代謝酵素活性が低下すると、これらの薬の血中濃度は上昇する。
肝細胞障害は、心不全、肝うっ血、低酸素血症などにより生じる。
肝血流律速型薬物
肝血流律速型薬物:すぐに代謝される薬(初回通過効果を強く受ける)
肝血流律速型薬物は、肝血流速度の変化によって、全身クリアランス(や肝クリアランス)が大きく影響を受ける。
- リドカイン
- プロプラノロール
- ニカルジピン
- ベラパミル
心不全などにより肝血流速度が低下すると、これらの薬の肝クリアランスは低下する。そのため、これらの薬の血中濃度は上昇する。
ほかの肝代謝型薬物
- 中枢神経作用薬
- モルヒネ
- バルプロ酸
- カルバマゼピン
- フェノバルビタール
- トリアゾラム
- ジアゼパム
- 抗生物質(抗菌薬)
- リファンピシン
- イソニアジド
- エリスロマイシン
- 抗真菌薬
- イトラコナゾール
- ケトコナゾール
- 胃酸分泌抑制薬
- オメプラゾール
- ラソプラゾール
- 免疫抑制薬
- シクロスポリン
- タクロリムス
- 心臓作用薬
- ジギトキシン
- アミオダロン
- キニジン
- Ca拮抗薬
- ニフェジピン
- ニカルジピン
- ジルチアゼム
- アムロジピン
- ほか
- シンバスタチン
- メトプロロール
- スピロノラクトン
- ジクロフェナク
- インドメタシン
- アスピリン
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