神経性の血圧調節機構の1つに、頸動脈洞・大動脈弓反射がある。

頸動脈洞・大動脈弓反射が起きると、心拍数・心収縮力は低下する。

頸動脈洞・大動脈弓反射の流れ

頸動脈洞・大動脈弓反射の機構を示す。

  1. 頸動脈・大動脈の血圧↑
  2. 頸動脈洞・大動脈弓の圧受容器の刺激
  3. 舌咽神経・迷走神経を介して延髄の心臓中枢にインパルスが伝わる
  4. 遠心性迷走神経の興奮
  5. 心拍数・心収縮力↓

頸動脈・大動脈の血圧が上がることで、頸動脈洞・大動脈弓の圧受容器が刺激される。

その刺激が舌咽神経・迷走神経を介して延髄の心臓中枢に伝わり、遠心性迷走神経が興奮する。

それにより、心拍数・心収縮力が低下する。

簡単なまとめ

頸動脈洞・大動脈弓反射を簡単にまとめる。

  • 頸動脈・大動脈の血圧↑
    → 圧受容器 興奮
    → 遠心性迷走神経 興奮
    → 心拍数・心収縮力↓

血圧の調節機構

血圧の調節機構の分類における頸動脈洞・大動脈弓反射の位置づけと、それぞれの作用を示す。