神経性の血圧調節機構の1つに、頸動脈小体・大動脈小体反射がある。

頸動脈小体・大動脈小体反射が起きると、心拍数は増加し、呼吸が促進される。

頸動脈小体・大動脈小体反射の流れ

頸動脈小体・大動脈小体反射の機構を示す。

  1. 血液中のCO2過剰、O2不足、H+過剰
  2. 頸動脈小体・大動脈小体の化学受容器刺激(CO2過剰、O2不足、pHの低下を感知)
  3. 舌咽神経・迷走神経を介して延髄の心臓中枢・呼吸中枢を刺激
    • 延髄の心臓中枢
      → 交感神経 興奮
      → 心拍数↑
    • 呼吸中枢興奮
      → 呼吸促進

血液中のCO2過剰、O2不足、H+の過剰により、頸動脈小体、大動脈小体の化学受容器が刺激される。

それにより舌咽神経、迷走神経を介して延髄の心臓中枢と呼吸中枢を刺激する。

延髄の心臓中枢の刺激により交感神経が興奮し、心拍数が増加する。

また、呼吸中枢興奮により、呼吸が促進される。

 

簡単なまとめ

頸動脈小体・大動脈小体反射を簡単にまとめる。

  • 血液中のCO2過剰、O2不足、H+過剰
    → 化学受容器刺激
    → 心臓中枢・呼吸中枢を刺激

    • 心臓中枢→心拍数↑
    • 呼吸中枢→呼吸↑

血圧の調節機構

血圧の調節機構の分類における頸動脈小体・大動脈小体反射の位置づけと、それぞれの作用を示す。