細胞膜受容体とは、細胞表面に顔を出しており、細胞膜上に存在する受容体のことである。

細胞膜受容体の種類

細胞膜受容体は、構造や情報伝達の仕方の違いから次の3つに分類できる。

  1. Gタンパク質共役型受容体(GPCR)
  2. イオンチャネル内蔵型受容体
  3. 1回膜貫通型受容体

これらの受容体の特徴・違いを次の表で示す。

受容体の型Gタンパク質共役型イオンチャネル内蔵型1回膜貫通型
構造Gタンパク質共役型受容体イオンチャネル内蔵型受容体一回膜貫通型受容体
ペプチド鎖の細胞膜貫通回数7回4~5回1回
四次構造(サブユニット)単量体5量体1~4量体
働きGタンパク質を介して情報を伝えるイオンチャネルを通るイオンの流れを促進させ、情報を伝える酵素を活性化させて情報を伝える
おおまかな機序リガンドの結合
→受容体の活性化
→Gタンパク質の活性化
→効果器(酵素)の活性化
→ ・・・
リガンドの結合
→受容体の活性化
→イオンがチャネルを透過
→細胞内イオン濃度の変化
→ ・・・
リガンドの結合
→受容体の活性化
→細胞内部のキナーゼ活性が亢進
→ ・・・
 など など
  • インスリン受容体
 など

受容体分類での位置

受容体の分類における、細胞膜受容体の位置づけは次のようになっている。

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