症例対照研究とは、疾病の原因を過去にさかのぼって探そうとする研究である。

過去にさかのぼる研究であるため、後ろ向き研究と呼ばれる。

特徴(長所・短所)

長所

  • 費用が比較的安い
  • 研究期間が比較的短い
  • 人的、物的資源が少ない
  • 相対危険を推定することができることもある
  • 低頻度の疾患への適応が可能

オッズ比≒相対危険の近似値

短所

  • 過去の暴露情報を収集する際にバイアス(偏り)が生ずることがある
  • 寄与危険を直接求められない
  • 研究結果の信頼性が低い

関連:コホート研究

分析

四分表に基づいて、統計量x2(自由度Φ=1)により検定する。

$$オッズ比=\frac { \frac { a }{ c }  }{ \frac { b }{ d }  } =\frac { ad }{ bc } $$