貧血
分類
形態による分類
形態による貧血の分類を示す。
赤血球の減少は、赤血球のサイズ・ヘモグロビン濃度により分類される。
- 赤血球のサイズ
- 大球性:通常よりも大きい。赤血球の分化に異常あり
- 正球性:通常のサイズ
- 小球性:通常よりも小さい。赤血球を作るための材料が不足
- ヘモグロビン濃度
- 正色素性:通常の濃度で含まれている
- 低色素性:ヘモグロビン量が少ない。ヘモグロビンの産生に障害
これらを組み合わせて次のように表現して分類する。
- 小球性低色素性貧血
- 鉄欠乏性貧血
- 正球性正色素性貧血
- 再生不良性貧血
- 溶血性貧血
- 大球性貧血(大球性正色素性貧血)
- 巨赤芽球性貧血
※これは状態を表現したもので、原因まで含めた診断名ではない。
治療
腎性貧血
- エリスロポエチン:赤血球を増やすホルモン
腎機能低下によって不足するエリスロポエチンを補う。
鉄欠乏性貧血
- 鉄剤経口投与
再生不良性貧血
- 骨髄移植
- タンパク同化ホルモン
軽症の再生不良性貧血には、タンパク同化ホルモンが用いられる。
中等度以上の再生不良性貧血には、抗胸腺細胞グロブリン(ATG)が用いられる。
溶血性貧血
- ステロイド
巨赤芽球性貧血
- ビタミンB12非経口投与
- 葉酸
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