タムスロシン

タムスロシンは選択的アドレナリンα₁受容体遮断薬であり、選択的にα₁受容体を遮断する。

特に前立腺のα_1A受容体を選択的に遮断するため、前立腺肥大症に用いられている。

タムスロシン塩酸塩

出典：「パルナックカプセル0.1mg／パルナックカプセル0.2mg」添付文書

目次（項目へとびます）

作用機序：選択的α_1A受容体遮断

タムスロシンは前立腺のα_1A受容体を選択的に遮断し、前立腺平滑筋を弛緩させる。そのため「前立腺肥大症に伴う排尿障害」に用いられる。

タムスロシンは選択的アドレナリンα₁受容体遮断薬のなかでも、シロドシンを同じくα_1A受容体への選択性が高い。

前立腺にはα_1A受容体が多く分布しているため、選択的にα_1A受容体を遮断するタムスロシンは前立腺肥大に有効である。

タムスロシンはα_1A受容体を選択的に遮断するため、α_1B受容体遮断作用は弱い。

ほかの選択的アドレナリンα₁受容体遮断薬（プラゾシンなど）よりもα_1B受容体遮断作用が弱いと言える。

α_1B受容体は血管平滑筋に多く分布しており、α_1B受容体を遮断すると血圧下降などの副作用がでてしまう。

タムスロシンはα_1A受容体に選択的で、α_1B受容体遮断作用が弱いため、血圧下降といった副作用は弱い。

タムスロシンを有効成分とする医療用医薬品の例を以下に挙げる。