エルゴタミンは非選択的アドレナリンα受容体遮断薬であり、非選択的にアドレナリンα受容体を遮断する。

エルゴタミンは麦角アルカロイドである。

作用機序

エルゴタミンは非選択的にアドレナリンα受容体を遮断する。

つまり、α受容体でノルアドレナリンと競合的に拮抗する。

具体的に、エルゴタミンには以下の作用がある。

  • 平滑筋収縮作用
    • 血管収縮
    • 子宮筋収縮
  • 催吐作用:延髄のCTZのD2受容体を刺激するため

平滑筋収縮作用

エルゴタミンが血管に直接作用し、収縮作用を示す。

エルゴタミンといった麦角アルカロイドの血管収縮作用には、

  • α受容体の部分作動
  • 5-HT受容体の部分作動

が考えられている。

また、エルゴタミンは子宮平滑筋に直接作用し、子宮筋を持続的に収縮させる。

催吐作用

エルゴタミンが延髄のCTZのD2受容体を刺激するため、催吐作用を示す

 

適応

エルゴタミンは脳血管を収縮させるため、無水カフェインとの合剤で片頭痛に用いられる。