アロチノロールはアドレナリンα,β受容体遮断薬であり、α受容体とβ受容体、ともに遮断する。


アロチノロール塩酸塩(塩酸アロチノロール)

出典:「アロチノロール塩酸塩錠5mg「テバ」/アロチノロール塩酸塩錠10mg「テバ」」添付文書

作用機序:α1, β受容体を遮断

アロチノロールはα1、β受容体を遮断する。

α1受容体遮断

アロチノロールは血管のα1受容体を遮断し、血管を拡張させて血圧を下げる。

β1受容体遮断

アロチノロールは心臓のβ1受容体を遮断し、心拍出量を減少させる。

また、腎傍糸球体細胞のβ1受容体を遮断し、レニンの分泌を抑制する。

適応

  • 高血圧症
  • 狭心症
  • 頻脈性不整脈
  • 本態性振戦

禁忌

  • 気管支ぜん息
  • うっ血性心不全

医療用医薬品

アロチノロール塩酸塩を有効成分とする医療用医薬品の例を以下に挙げる。

  • アロチノロール塩酸塩錠5mg「サワイ」/アロチノロール塩酸塩錠10mg「サワイ」
  • アロチノロール塩酸塩錠5mg「テバ」/アロチノロール塩酸塩錠10mg「テバ」