リンパ系は免疫に関わり、リンパ液、リンパ管、リンパ組織や赤色骨髄などからなる。

リンパ循環

多くの血漿成分は、毛細血管壁から漏出し、1日約20 Lが組織中に流れだして細胞間隙を満たしている。

この細胞間隙の液を間質液という。

血液の正常な量を維持するには、この液は心血管系に戻さなければいけないため、16~18 L/日が毛細血管に再吸収され、残りの2~4 L/日がリンパ管に吸収される。

  • 間質液:
    • 16~18 L/日が毛細血管に再吸収
    • 残りの2~4 L/日がリンパ管に吸収

これをリンパ循環と呼ぶ。

リンパ器官とリンパ組織

体全体に広く分布しているリンパ器官・リンパ組織は、その機能によって一次リンパ器官と二次リンパ器官の2つに分類される。

  • 一次リンパ器官:リンパ球を産生・分化する器官
    • 赤色骨髄
    • 胸腺
  • 二次リンパ器官:免疫応答が起きる器官
    • リンパ節
    • 脾臓(白脾髄)
    • 粘膜関連リンパ組織(バイエル板、扁桃など)

リンパ液

毛細血管から組織間隙ににじみ出た液は間質液となり、その一部がリンパ管に入り込んだものがリンパ液となる。

  • 間質液 → リンパ管に入ってリンパ液に

リンパ液は、、、

  • 淡黄色
  • 血漿とほとんど同じ組成
  • タンパク質は少ない
  • 多数のリンパ球を含んでいる