イソプレナリン(イソプロテレノール)はアドレナリンβ受容体刺激薬であり、β受容体に直接刺激し、β1、β2作用を示す。

イソプレナリンはアドレナリンのN-メチル基をイソプロピル基に変えたカテコールアミンである。イソプレナリンは合成品であるため、外因性のカテコールアミンとなる。

dl-イソプレナリン塩酸塩

出典:「プロタノールS錠 15mg」添付文書

作用

イソプレナリンはアドレナリンβ受容体を選択的に刺激するため、α作用はなく、β作用(β1、β2作用)だけを示す。

β1作用

イソプレナリンのβ1作用としては以下が挙げられる。

  • 心機能亢進作用
    • 心筋収縮力増強
    • 心拍数増加
    • 心拍出量増加

β2作用

イソプレナリンのβ2作用としては以下が挙げられる。

  • 気管支拡張作用
  • 血管拡張作用

適応

l-イソプレナリンの適応を以下に示す。

  • 気管支ぜん息
  • 急性気管支炎
  • 気管支拡張症
  • 肺気腫に基づく気管支痙れん
  • 各種の高度の徐脈
  • アダムス・ストークス症候群における発作防止
  • 内耳障害に基づくめまい

医療用医薬品

イソプレナリンを主成分とする医療用医薬品を以下に示す。

  • プロタノールL注0.2mg/プロタノールL注1mg
  • プロタノールS錠 15mg
  • イソメニールカプセル7.5mg
  • アスプール液(0.5%)