受容体1 説明つき

リガンド(ligand)とは、特定の受容体特異的に結合する物質のことである。

特異的に」というのは、「特定の物質とだけ」ということである。

特徴

リガンドは、受容体の特定の部位(リガンド結合サイト)に結合する

その部位に対して、リガンドは選択的・特異的に高い親和性を示す。

リガンドの例

体内に存在するリガンド、つまり内因性リガンドには次のようなものがある。

  • ホルモン
  • 神経伝達物質
  • 細胞増殖因子

リガンド=薬?

薬は、受容体に作用するものが多い。薬が受容体に作用するのは、薬の化学構造が内因性リガンドと似ているからである。

薬は内因性リガンドの代わりに、受容体に作用するのである。

作用するといっても、リガンドと同じように受容体を作動させる薬あれば、リガンドのはたらきを弱める薬もある。それをそれぞれ、アゴニストアンタゴニストという。

  • アゴニスト(作動薬):
    受容体に結合し、リガンドと同じように受容体を作動させる
  • アンタゴニスト(拮抗薬):
    受容体に結合してリガンドの結合を防ぎ、リガンドのはたらきを弱める

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