ST波の変化(労作性狭心症、異型狭心症、急性心筋梗塞)
ST波(STセグメント、ST部分とも)は、心筋の再分極に相当する。
正常なST波は、等電位(水平)となる。正常なSTは水平であるが、STが上がっていたり、下がっていたりすることがある。これをST変化という。
心筋虚血が生じると、ST波に変化が生じる。そのため、ST変化から虚血性心疾患を判断することができる。
労作性狭心症
労作性狭心症では、運動負荷心電図によって、ST低下が見られる。
異型狭心症
異型狭心症では、発作時にST上昇が見られる。
異型狭心症は、夜間・安静時に発作が起きやすい。そのため、24時間ホルター心電図が有用である。
急性心筋梗塞
急性心筋梗塞では、
- 発症直後:T波増高
- 発症後6~12時間後:ST上昇
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