抗体
- IgG
- IgM
- IgA
- IgE
- IgD
IgG
- 単量体
- 血液中で最も多い抗体
- 免疫グロブリンの80%を占める
- 半減期が長く、中和抗体やオプソニン抗体として機能する
- 胎盤を通過し、母体から胎児へ移行する
→ 新生児の感染防御にも機能する
IgM
- 5量体(10価)
- 分子量が最も大きい抗体
- 通常、血中のみに存在する
- 補体活性化作用・凝集能が大きい
- 一次免疫応答の感染初期に産生される
(感染微生物に対して最初に産生され、初期免疫を担う) - 分子量が大きく、凝集抗体として機能する
IgA
- 分泌型は2量体(4価)
- 涙液、唾液、母乳、消化管粘液、気管支粘液などの分泌液中に多く含まれる
→ 局所免疫(消化管、気管支などの感染防御)に関わる
IgE
- 単量体
- 血液中で最も少ない抗体
- Ⅰ型アレルギー(即時型)に関与する
- 肥満細胞・好塩基球の表面に、Fcレセプターを介して結合する
肥満細胞の表面には、IgE抗体が結合している。このIgEに抗原が結合すると、ヒスタミンやロイコトリエンが放出される。
IgD
- ヒト免疫グロブリンの1%以下
- 詳細は不明
- B細胞が分化する過程で、細胞表面に現れる
- 抗体産生の誘導に関与するといわれている
- 胎児のリンパ液中に存在する
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