脂肪酸

脂肪酸の特徴

脂肪酸の特徴は次が挙げられる。

  • 炭素数は偶数
  • 直鎖型
  • 一塩基性酸

脂肪酸の分類

脂肪酸の分類は次のようになる。

  • 脂肪酸
    • 飽和脂肪酸
    • 不飽和脂肪酸
  炭素数 二重結合 分類
パルミチン酸 16 0  
ステアリン酸 18 0  
オレイン酸 18 1 n-9系
リノール酸 18 2 n-6系
リノレン酸 α-リノレン酸 18 3 n-3系
γ-リノレン酸 n-6系
アラキドン酸 20 4 n-6系
エイコサペンタエン酸(EPA) 20 5 n-3系
ドコサヘキサエン酸(DHA) 22 6 n-3系

必須脂肪酸

  •  必須脂肪酸
    • リノール酸
    • α-リノレン酸
    • アラキドン酸

エイコサエン酸、エイコサノイドの合成

  • エイコサエン酸:炭素数20の高度不飽和脂肪酸(魚油に多い)
    • アラキドン酸(C20:4
    • エイコサペンタエン酸(C20:5

 

  • エイコサノイド:ホルモン様物質

 

  • アラキドン酸の合成
     ステアリン酸(C18:0
     → オレイン酸(C18:1
     → リノール酸(C18:2
     → γ-リノレン酸(C18:3
     → アラキドン酸(C20:4

 

  • エイコサペンタエン酸(EPA)の合成
     ステアリン酸(C18:0
     → オレイン酸(C18:1
     → リノール酸(C18:2
     → α-リノレン酸(C18:3
     → エイコサペンタエン酸(C20:5

 

  • ヒトでは合成できない経路
    オレイン酸(C18:1
     → リノール酸(C18:2
     → α-リノレン酸(C18:3

オレイン酸からリノール酸、リノール酸からα-リノレン酸は生合成できない。
※必須脂肪酸:リノール酸、α-リノレン酸

リン脂質

 

グリセロリン脂質

グリセロリン脂質:グリセロールを基本骨格とするホスファチジン酸の構造をもつリン脂質

グリセロリン脂質は、細胞膜の脂質の大部分を占める。

  • レシチン(ホスファチジルコリン)
  • カルジオリピン(ジホスファチジルグリセロール)
  • PAF(1-アルキル-2-アセチルグリセロール-3-リン酸)
  • ホスファチジルイノシトール
  • セファリン

スフィンゴリン脂質

  • スフィンゴミエリン

 

糖脂質

グリセロ糖脂質

 

スフィンゴ糖脂質

  • セレブロシド
  • ガングリオシド

 

ステロール