粉体の流動性
粉体の流動性について
流動性が良い場合
乾燥
粉体を乾燥させると流動性は良くなる。
粉体は吸湿することにより、付着・凝集性が増すため流動が悪くなる。
安息角が小さい
安息角が小さい粉体ほど、流動性は良い。
安息角とは、静止した粉体層の表面が水平面となす角度のことである。
オリフィスからの流出速度が大きい
オリフィスからの流出速度が大きい粉体ほど、流動性は良い。
粉体の粒子径に比べ、十分に大きなオリフィス(小孔)のついた円筒容器に粉体を入れて流出速度を測定する。
流動性が悪くなる場合
粉砕
粉体を粉砕すると、流動性は悪くなる。
これは、粉砕することで粒子径が小さくなり、付着性が大きくなるためである。
滑沢剤を加えすぎる
滑沢剤を加えすぎると、流動性は悪くなる。
流動性の悪いものに滑沢剤を加えることにより、粒子間で起こる摩擦を弱めることができるため、流動性は良くなる。
しかし、滑沢剤には最適の添加量があるため、流動性は濃度に比例しない。滑沢剤をたくさんいれるとそれだけ流動性が良くなるというわけではない。
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