胆汁中に排泄(胆汁排泄)されやすい物質の条件として、次が挙げられる。

  • 分子量が約500~1500
  • ある程度の脂溶性をもつ
  • ある程度の極性をもつ
  • 各種抱合体
    • グルクロン酸抱合体
    • 硫酸抱合体
    • アミノ酸抱合体 など

目次 (項目へとびます)

分子量

分子量が約500~1500の物質が胆汁排泄されやすい。

分子量が500以下、もしくは1500以上のものは胆汁排泄されにくい。

脂溶性

ある程度の脂溶性をもつものが胆汁排泄されやすい。

脂溶性が極めて高い場合、組織に蓄積されやすいため、胆汁排泄されにくい。

水溶性

ある程度の水溶性をもつものが胆汁排泄されやすい。

水溶性が極めて高い場合、胆汁中より尿中へ排泄されやすい。

抱合体

抱合体は、胆汁排泄されやすい。

多くの薬物が肝臓で

  • グルクロン酸
  • 硫酸
  • アミノ酸

などの抱合反応をうけると、分子量・極性が上昇し、胆汁排泄されやすくなる。

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